2025年3月5日に日本版サステナビリティ基準となる『SSBJ』が公開されました。
SSBJ（Sustainability Standards Board of Japan）とは国際サステナビリティ基準である
『ISSB』に準拠した日本版のサステナビリティ基準となります。

この基準はこれまでのTCFDの枠組みを継承していますが、TCFDが気候変動に特化した
財務情報の開示であったのに対して、SSBJでは気候変動も含むサステナビリティ全般となる
気候変動（E）＋社内（S）＋ガバナンス（G）情報の開示が求められてきます。
また、TCFDではなかった法的強制力を持つことになります。

温室効果ガス（GHG）排出量についても、TCFDではScope3は「推奨」でしたが、
SSBJではScope3も義務化されます。
よって、これまで以上にサプライチェーン全体での温室効果ガス排出量の算定が必要となり、
中小企業層にも情報開示の要求が高まっていくことが予想されます。

2025年3月期から任意でSSBJ基準での情報開示が開始され、義務化開始の時期としては
2027年3月期から段階的に適用予定となっています。まずはプライム市場上場企業のうち、
時価総額の大きい企業から順次適用され、最終的には全てのプライム市場上場企業が対象
となる見込みですが、その適用範囲は段階的に拡大され、将来的には中小企業にも適用されてくる可能性があります。

参考URL：サステナビリティ基準委員会（SSBJ）HP
https://www.ssb-j.jp/jp/